犬の管理保護と諸問題の意見(自論)

 犬は根本的に危険な動物であるか? 

答えはNo

理 由 :

犬は、元来自然に進化した野生動物ではなく、長年、人間が目的に応じて改良(交配)して

存在する動物である。

よって犬種の違い(目的の違い)があるにせよ、人間があえて危険な動物を作る理由が無いはず・・・

警察犬、盲導犬等に代表されるよう、もっとも人間とパートナーを組める動物である。

危険な動物をペットとして飼育できる訳がない。

 

 犬が危険と感じる人の理屈 

犬は人に噛み付く。

反 論 :

犬は理由なく噛み付く(攻撃)する事は、ありません。

何か人間には気づかなかった理由や、人間の命令だったり必ず意味があります。

躾が出来ていれば、基本的に人を攻撃する事は出来ません。

目的が攻撃用の場合は特殊ですが、それでも基本は人間の意図(命令)が含まれています。

一般的には、育った環境(人間の責任)の問題で、必要以上に警戒心の強い犬だったり、

精神的に健全でない場合、攻撃性がある犬も存在するでしょう。

しかし、これは例外的であり、飼い主が自覚してそれなりの対応(治療、躾)と行動規制をすべきです。

行動として、犬が噛む(攻撃する)のは、手を使う人間が殴る(暴力をふるう)のと、

まったく同じ次元の話だと言えます。

その犬、噛みますか?」と尋ねる人がいますが、

あなた(人に対して)、殴りますか?」と質問するのに等しいのです!!

人もよほどの理由・状況がなければ殴りません・・・)

また、人間の方が道具を使える分、よっぽど危険だと思います。

人間の起こす傷害事件は日常茶飯事!!

 

 狂犬病について 

飼い犬(登録犬)毎年、予防接種が義務付けられています。

一頭当たり¥3,300+(登録料¥400)程かかります。本当に必要なものでしょうか?

狂犬病は1957年を最後に島国の日本では発症報告がありません。

厚生労働省のホームページはコチラ

 

予防注射としては、犬に大きな健康負担をかけます。

注射後に、具合が悪くなるワンコは結構います。

体力の衰えた老犬にもかなりの負担です・・・

獣医さんに相談すると、診断書を書いてもらい、役所に提出すると、注射しなくても鑑札を貰えます。

だだし、診断書発行手続き料金は、注射を受けた費用と一般的には変わりありません。

法律で義務付けられているのに、公に免除になる・・・

実に矛盾していますが、所詮その程度の予防接種なのです。

表向きは、隣国からの脅威に備える、全体免疫力を高めるという目的はあるでしょう。

しかし、空気感染するわけではなく、あくまでも接触感染(しかも噛む行為があって)なので、

万が一日本に発症が報告されたとしても、一カ月程度の期間で全国に拡散するとは常識では考えられません。

その時、必要になった時、摂取すればよいのではないでしょうか?

 

狂犬病予防接種は、動物愛護の観点からみても、はっきり言って人間側都合で実施義務付けているエゴのような法律です。

また飼い犬の登録(毎年の鑑札更新発行)は、行政としてのと把握・管理として、予防接種とは切り離すべきです。

人間で言えば天然痘の予防接種もなくなり最近の若者の肩は種痘痕がありません。

時代・環境の変化から、年一回の実質意味をなさない予防接種義務付

を見直す必要がある時期ではないでしょうか?!

 

法令の見直しを期待しつつ、暫くは人間のエゴ保険と言う意味で

犬自身への負担リスクを承知して納得するしかないでしょう・・・。

 

 犬種による犬の違いについて 

一言で犬と言っても、様々な犬種が存在し、その犬種によって、体型は元より性格や体質、行動性が異なります。

同じ犬とは言え、まったく別の動物と思えるくらい違いありますので、ひとつの物差しで犬を判断するべきではありません。

大きくてもおとなしい犬種、小さくてもはしゃぐ犬種もいます。

一般的に、日本犬は忠犬(主人中心に従う)、洋犬は名犬(誰にでもフレンドリー)な傾向があると思います。

 

 犬を好きな人間、嫌いな人間 

犬が嫌いな人間には、大きく分けて2タイプいると思います。

 

1)何らかの理由があって嫌いな場合

今までの犬との悪い体験や実際に被害を受けている場合、

そして本人の生理的原因(アレルギー体質等)などがあると思います。

 

2)特に理由が無いが、接し方がわからないで苦手な場合

特に子供に多いですが、両親からの悪い印象等のスリコミで、

実際接した事無く苦手になって成長してしまったタイプの人です。

この場合は、できれば周囲の環境や正しい知識(教育)をもって苦手を克服してほしいと思います。

犬が嫌いな人生より、好きな人生の方が、より多くの喜びと幸せを実感できると確信するからです。

 

 犬が好きな人間と嫌いな人間の共存 

基本的に人間の好き嫌いは、本人の自由ですし、批判する事ではありません。

しかし、お互いの存在を意識して、迷惑をかける事が無いように心掛けて行動すべきです。

行政としては、トラブルが無いように指導し、両者の意見を公平に聴くべきです。

また、好き嫌いの相違がもとで、偏った意見による根拠なき、法的に規制等が絶対あってはなりません。

もし存在し、矛盾があれば、即刻改正しなくてはいけません。(規制自体が法律や条令に違反していることもあります)

また警察は事件性が無い限り、また民事関連には不介入が原則だと思います。話をややこしくします。

 

 犬の飼育管理に当たり、繋留の必要があるかどうか? 

犬種に左右される要因があると言えます。

外で繋留すべき犬種もいれば、大きさに関係なく室内で自由に飼うことが適している犬種もいます

条例等で、犬種(特定犬)や大きさで別途規制をしている場合があります。

 

 放し飼いをしてはいけないか? 

答えはYes

ここで言う放し飼いとは、飼い犬にも関わらす、野放し(管理者が目の届かない状態)にされる事を指します。

ただし私有地内で繋留していない放し飼いを指すのではありません。

猫はペットとして犬に次いで頭数が多いと思いますが、殆どが野放しです。

昔しは犬も野放し飼いが主流だったかもしれませんが、現在では法律で禁止されています。

野放し犬は、野良犬として扱われても致し方ありません。

 

 公園でノーリードにて遊ぶ事の是非について 

この問題が、一番議論になるテーマだと思いますが、ひとつひとつ整理したいと思います。

 

1)法律的観点からみてどうか

よく公園等の看板で、「放し飼いは条例で禁止されています」を見かけます。

確かに前項で言う放し飼い(野放し)は禁止されていますが、

ノーリードで遊ぶ事を完全に規制している法律はみつかりません。

また、県条例等でも規制されてはいないのが現状です。

看板は書き方によっては、偏った意見の拡大解釈(誤解)を生じさせますので

行政はもう少し配慮と注意をして掲示する事が必要です。

  → 「”条例の違い”および ”法”に関して」

 

2)公園の管理上での規制

@     公園が児童公園である場合、

 犬を連れ込む事から規制している所が多いですが、それは必要な措置と思います。

 当然そのような場所でのキャッチボール遊び等も規制したほうが良いでしょう。

A     一般の公園の場合

  基本的なルールは当事者の責任において任せるものであって、無闇に看板等で如何にも法的に禁止

  しているように書くべきではなく、あくまでも「お願い事項」として掲げるべきです。

 看板自体の存在で、とっても不快に感じる人もいれば、その看板が原因で発生する不要なトラブルも避けられます。

 一方的な意見を尊重したり、法律の拡大解釈、安易な管理の逃げ道としての管理者対応は、断固反対・拒否します。

B     森林公園等(有料・無料)

  もっともふさわしい公園でありながら、どのような理由があってか、犬の侵入を規制しているところがあります。

  ペット連れが利用できないで困っています。即刻改善すべきです。

  最近は入場の際に簡単なアンケートとか、同意書を書かされて、OKになる所が増えています。

 

3)事故は何事にも共通に発生する危険性がある  

犬自体の躾を徹底している事は大前提ですが、事故は不注意によって発生します。

リードがされていても、十分に事故は発生します。

これは、別に人対犬だけではなく、犬同士、人同士でもまったく同じだと思います。

例えばキャッチボールの輪の中に不用意に進入すべきではないとか、いきなり脅かすとか、

人と犬、大人と子供といった、運動能力、行動性の違いを考慮しないとか、、、、そのような事が原因になります。

事故はあくまでも事故であり、当事者間の不注意が問題です。

犬がノーリードであったかどうかを議論すべきではありません。(子供の手を繋いでいたかどうかを議論するのと同じ)

また、犬が関係した事故が発生したからといって、規制を設けるのも改善策としては最低の手段です。

例えばコンビエンスストアで中学生が問題を起こしたからと言って、中学生の入店規制をするのと同じ理屈です。

事故が起こりうると言っても、交通事故に会う確率の方が遥かに高いと思う。

 

 現実的な公園利用率と行政への期待 

公園は皆で楽しく利用すべき場所では在りますが、そんなには、皆(万人)には利用されてはいません。

偏り、傾向があります。以下はあくまでも、独自調査的なデータですが、利用率の高い順で利用者を記すと

 

1)犬の散歩者→殆ど毎日利用(早朝、夕方に集中)

2)ジョギング等運動、健康目的の人(高齢者含む)→天気の良い日に限る毎日利用

3)公園デビューした、ヤンママ&子供(平日10:30頃がピーク)

4)小学生以上のグループ(平日放課後、休日)

5)レジャーシートや弁当持参の家族(気候の良い季節の休日、天気の良い日に年間に数える程利用)

 

行政、公園管理をする側は、これらの利用状況を考慮して、管理やサービスの内容を検討すべきです。

 

 犬糞問題 

日本は、犬糞問題について、必要以上に過敏だと思います。街中に看板が多すぎます。

糞をさせたら基本的に「お持ち帰り」を心がけなければいけません。山奥なら別だとしても、

街中の放置糞は確かに見た目、衛生上宜しくありません。

これは、人に指摘されたり、看板で啓蒙されるのではなく、飼い主としての、最低限のルールとして自覚すべきです。

また、他犬の放置糞を見かけたら、始末するくらいの気持ちを持ちたいものです。

公園にゴミ箱が在るように、行政は糞捨て場を設置したり、糞回収袋の配布設置など、

看板を立てる費用があったら、もう少し意味ある実用的なサービスを考えるべきです。

現実的には、放置糞の数より、ポイ捨てゴミ(特にタバコの吸殻)の数の方が大きな問題だと私は思います。

数も多いが、時間が経過しても糞と違って自然に還らない為、きちんと始末してほしいです。

 

 マナーを心掛ける 

犬を飼っている人、飼っていない人も、マナーを心掛けましょう。→「マナー」とは何か?

 

 理想的な一般公園 

誰もが、人も犬も、自然に自由に楽しめる空間であってほしいです。

最近ドックランを耳にする機会が多くなってきましたか、私はそこまで、厳密管理したりしてそれぞれ分けるより、

お互い思いやりの心をもって自然に共存する空間があることを理想とします。

小さな子供が無邪気に、ノーリードの犬と自由に戯れている公園の状況は、人の心を和ませます。

正直言って、身近に無料ドックランがあると嬉しいですが、犬好き同士(ある種マニアックな人)だけの

付き合いが中心となり、共存と言うより分離される気が強く感じますので、

本来はやはり自然に人と犬が出会い、たとえ犬苦手だった子供も偶然触れ合う機会を持った事で、

結果犬と仲良しになってくれた方がとても素敵で有意義に思えます。

 

動物愛護に関する法律が改正される毎に、基本精神が「人間と動物の共生」をクローズアップしています。

 

 2012年 動物愛護法改正 のポイント 

2012年8月29日に3回目の改正が成立、9月5日に公布されました。

改正は議員立法で行われ、衆議院環境委員会では委員会決議が、参議院では附帯決議がつきました。

施行は、2013年9月1日です。

引用元・・・詳しくはコチラ