ちょとした騒動ですよ!(後編) 

3人の警官とK本人、騒動野次馬が公園出入口付近に見えた。
2人の中年・若者警官コンビが此方に近づいてくる。
私は、手招きした・・・
中年の警官、にこやかに私に近づいてきた。
Aさんまだ、興奮冷め切れず、事の次第というか、
Kの異常さ加減を主張した。
私:「警察の方、まだ何も言ってないので、とりあえず聞きましょう」
警官:「要請があり、出動してきました。・・・・」
Aさんの主張を聞くことも無く、公園出入口にて、大よその事は把握して確認しに来た感じた。
まずは、事件性が無いという事で、既に判断しているようだ。
確認の為、いくつか状況説明を求められ、それに答えた。

事情聴取が終わり、中年警官曰く、
今回の件は、まったく問題ありません。これで終わりです。一応、氏名・住所・連絡先を書いて下さい」
それを聞いていた、興奮さめたAさん「私が書きます」・・・
私:「あのー、直接の当事者はAさんです。私は、どちらかといえば、
騒動を治めようとして、とばっちり受けたのですが・・・でも、関係していますから、署名します。」
中年警官:「それは、失礼しました。でも書いていたたければ・・・お宅の犬は?」
事情聴取中も終始、警官の脇にノーリードで伏せしていたマリー・ノルテを指差した。
(他の犬はリードをつけられていたが、私はあえて、状況保存?していた!)
警官:「盲導犬にも使う犬ですね。よく躾けられてますね」
マリーは人間同士の長話に疲れてか、既に伏せと言うより半寝そべり状態だった。
私:「白の方は結構、年寄りなもので・・・」
(御免!マリー。また年寄り扱いしてしまった。でも、警官にも褒められたよ!)

そこで、せっかくの機会なので、警官に質問してみた。
「今回の件は、まったく問題が無いとおっしゃったので、
これから先は、参考として意見を聞かせてください」と前置きした上で、
質問してみた。

1)公園でノーリードで遊ぶことに対して警察としてはどのようなスタンスですか?
→私有地ではない公共の場ですので、トラブル防止として、リードは付けて頂きたい
とお答えします。

2)法的に問題があるとか、取締りの対象では無いと思っていますが如何ですか。
規制とか取り締まる事ではありません。
今回の様に公園内となると、管理している市側で対処して貰うのが基本です。

3)事故・事件性がなければ問題ないという事ですか?
→そうです。しかしトラブルが無いように指導・お願いをします。

以前夕方に、グランドで放していたら、警官二人が近づいてきたことがあった。

通報でもされたのかな・・・と他の飼い主と話を聞いたら、変質者だかなんかの通報で近くを
巡回していて、情報協力を求めて来ただけだった。(ノーリードの件は、何も気にしていない感じだった。)


3人目の年配警官も近づいてきた。
特に何も話すことなく会話を聞いていて、雑談も終わると
3人そろって帰っていった。

小型犬を連れて新たにD氏がやってきた。
「警察もよっぽど暇なんだな、ヒステリック女相手に3人も・・・」
聞くところによると、
Kが事情聴取を受けている脇で丁度車から降りて公園内に入ろうとしたところ、
車から降りるときノーリードだったD氏に対しても、警官の前で
いきなりヒステリックなKに絡まれたそうです。
あまりの突然・異常さに腹立てたD氏は
「お前が言うことが全て正しいと思うな!!」と怒ってきたとの事。
私以上に、もっととばっちりな人がいたのです・・・

その話を改めて聞いて、警官が終始笑顔で対応していたことが何だか頷けました。
良識ある人間は、警官・一般人関係なく何が問題なのか判断できた訳です

さて、話はまだ続きます。
今度は、こっちに近づいてくる2人組みがいます。
龍ヶ崎市職員です。

何処から連絡があったのでしょうか・・・。
環境生活部環境対策課の2名です。
住民のトラブルなどの連絡を受けると対処する部署のようなので、
やはりKは市役所にも通報したのでしょう。

私は職員の一人M氏に「状況は把握されていますか?警察の方からは聞いておられますか?」
と尋ねると、「大体のことは聞きました・・・」
私は「何かそちらから言うことはありますか?」と尋ねるのと同時に、
とばっちりを受けたD氏今度は、市職員に熱く語りはじめた。
「ヒステリック女相手に、市までもやってきのか。よっぽど暇なんだな、あんたらも!!」
「まあまあ、とりあえず聞きましょうヨ」と私。
この際と思っていた私でしたが、またしても上を行く話し手登場で、
しばし話に耳を傾けることとする。

D氏の主張を要約すると
「公園は皆が利用するところ、犬も家族の一員。
イギリスじゃ公園でもノーリードが当たり前なんだ!
ちゃんと躾けてりゃ問題ないんだ。
好きな人も、嫌いな人もいるのは判る。だが、共生することが大事なんじゃないか!!
(ありがとう。私が言いたかった大筋を語ってくれた。)

役所側からの言い分は、危険防止・トラブル防止の為にリードを
つけて下さいのスタンス・・・(当然と言えば当然)

そこで私は、「あくまでもお願いと言うことですね。看板にも書いてある通り」
「法的に規制がはっきりしているなら、草花採取は条例違反・・・
ゴミの投棄は・・・・の様に警告看板しますよね」
否定しなかったので、市職員M氏は一応その辺の事は理解し弁えているようだ。

だた「全てが規制・ルールだけの問題ではないですよね」と言い返してきた。
「だからこそ、さきほどD氏が語ったような共生努力が必要なんですよ」と私。

ディスクゴルファーC氏もいたので、私はディスクゴルフターゲット一部撤去の
話題を持ち出し、まさに、共生ではなく分離の道を執行した役所の悪例だと発言。
すると、職員M氏は、そのあたりの経緯は何も知らないとの事。
M氏は公園担当者じゃないからだそうで・・・典型的な縦割りお役所です。
私が丁寧に事の経緯を教えて差し上げました。(何で私が市の職員に説明しているんだ?!)

私からM氏に提案してみました。
1)市主催で犬の躾け教室や認定など行って、知識・経験ない人がみても、ノーリードでも安心な犬だと
判るようなパスを発行するなんて如何でしょう。
→対応担当部署ではないのではっきり答えられないが、
現実的に難しいとの答えとなると思われる。(予想通りのご回答)

2)私は、長年実際に共生努力をしてきていることを主張前置きした上で、
「市の姿勢として、今回の様にクレーム連絡を受けた時だけに現場に出向くのではなく、
普段から、利用状況や実情を把握する努力をして下さい。」とお願い。
→他にも色々な対応しているので、定期的巡回など現実的にはできない。
「M氏は市内に在住ですか?」
→そうです。
「それなら、休みの日でもおいで下さい・・・」

話しているうちに気がついたのだが、M氏は数ヶ月前に公民館で開催された、
”ゴミ有料化問題の説明会”で説明していた一人だ!
その時は、役所の傲慢な一方的な論理、根拠のいい加減な数字について、
小うるさい住民に突っ込まれ、つるし上げられていた・・・
(ある意味、今日の出動より、もっと山積している大きな課題があるのだろうと・・・ご苦労様です。)

ついでに、公園内のゴミ放置問題についても現状を伝えた。
「私は、公園散歩ついでにゴミ集めをしています。持ち帰るまではするつもりはないので、
トイレ脇の警告看板の前に何時も積んで置いていますので、後は宜しく・・・」


その後、市職員M氏より、メアドの記載された名刺を貰い、
「あなたが現場に来れない分、私が何かあればメールし状況を流して差し上げますよ」と言った。

M氏が打ち明けるには、今回の様な出動が過去において多数あったが、数年前はW公園、T山公園が
多かったとのこと。いずれの場合も、本当に問題のある犬・飼い主にあたった事は少なく、
8割は、躾けられた犬に対するものだったそうだ・・・

ドックラン計画も数年前あったが、何らかの経緯があって実現しなかったとの事。
(私としては、先ほどのディスクゴルフコース代替の件もあるので、基本的にはドックランで解決
しようとする方針には、賛同できません。)

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今回の騒動、きっかけは大変此方こそ迷惑な犬ではなく狂人に噛み付かれた)話だったが、
結果的には、警察の方・市役所の方ともしっかりお話が出来た上、
自分の今までの行動・解釈が裏付けられて、多いに有意義だった。
(Aさんには大変、気の毒な事件となってしまったが・・・)

最後に、Kのワンコ、言い争いの最中、プルプル震えてました。
かわいそうに・・・本当に幸せな暮らしをおくっているのでしょうか?
醜いのは、実はいつも人間なのです。

※ 「共生・共存活動」 (事例)