音道楽者Vn音道楽的「独り言」?! 

 「音楽」とは何か 

音楽は素敵だ!!

人間の心に様々な影響を与えてくれる

「人間の心に様々な影響を与えてくれる」音楽について、
れこれ考えてみたいと思う・・・
まず、考えてみたいのが「音楽って何だろう」と言う素朴な点から・・・

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、
音楽」とは、人間が楽しんだり、意味を感じたりすることのできる音のこと。
また、このような特性をもつ音を様々な方法で発したり、聴いたり、想像したり、
それに合わせて体を動かしたりして楽しむ行為のこと。」

確かに、音楽は音の一種ではあるが、それ以上の楽(楽しむ要素)が付随しなければ、
人の耳には単なる音・雑音でしかありません。

それには、まず音とは何か、また音が音楽になる為の要素を考える必要があります。
また、人類(人の耳)が、心地よく感じる音とはどのような条件が揃ったときかなど
気になります。人種・年齢・性別を超えて、良い音楽とされるものが、共通的に
受け入れられるには、必ず訳があるはずです。
これから、音楽をあらゆる角度から随時、考えて見たいと思います。(「独り言」?として・・・)

 「音」とは何か 

再び、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば
「音(おと)とは、物理学的には物体を通して縦波として伝わる力学的エネルギーの変動のこと。
 波動としての特徴(周波数波長周期振幅速度など)を持つ。
人間は聴覚によって音を感知する。そのため通常は「音」という言葉は空気中を伝わる振動のうち、
人間の可聴域にあるものを指す。
しかし、自然科学や工学ではより広く定義し、可聴域の外の周波数や、
空気以外の気体液体固体によって伝わるものとも含める。
音を伝える物質は媒質と呼ばれる。音は圧力変動の波動として伝わり、
ある点での密度の変動を引き起こす。媒質中の粒子はこの波によって位置を変え、振動する。
音について研究する物理学の分野は音響学と呼ばれる。
雑音
という言葉は望ましくない音を指すのによく使われる。
自然科学や工学では、雑音とは信号を取り出す際に邪魔になる成分のことである。
などの空気の流れは振動ではないため音ではない。」

ポイントは「音」(後に続く「音楽」)とは、人間の耳で聞こえる事が先ずは絶対条件である事。
一般に、人の可聴域周波数は 20Hz〜20kHz とされている。
周波数が違えば、音の大きさによって、聞こえやすさは変化します。
また、大きさに対して耳は、指数関数的に変化します。
人の耳の感度特性を利用して、電気音響機器等は設計されている訳です。

年齢に比例して退化してしまうといわれる人間の耳ですが、
少しでも長く色々な音が聴ける、感じられると幸せですね・・・
大作曲家であるベートーヴェンが晩年、耳が聞こえなくなると言う不幸の中、
それでも素晴らしい作曲を生涯続けた事に心打たれます・・・

 「音楽の三要素」 

要素1>メロディー(旋律音階)
要素2>リズム(拍子)
要素3>ハーモニー(和音)

まずは、メロディー・・・
メロディーは、ある意味、過去から未来?まで無限に作れます。
音階と音の長さの組み合わせは無限ですから・・・

しかし、全ての組み合わせがメロディーになる訳ではなく、
人の耳(心に)共通して響くメロディーには基本法則はあるのです


 「音程」「音階」 について 

ある音(単音)を自然発生させた時、色々な周波数成分を含んでいますが、
ある音階(音の高低)が強調される(一番大きなウェイトを占める周波数)が
聞こえます。それを主なる音と言う事で「主音」とし、音程と呼びます。

音程が同じでも、主音以外の周波数成分が異なる事で、
その音の発生源の種類の違い「音色」ができ、耳で聞き分ける訳です。
例えば、音程が同じでも弦楽器と管楽器の音は直ぐに聞き分けられますよネ!

音階とは、音程がある規則性を持って並べられている事を指します。
規則性については後述しますが、大切なことは、音階の基準となる音があって、
相対的に決められる事。
つまり、音程も音階も無限に存在すると言う事です。
しかし、独りで何か演奏したり、歌ったりする事は稀で、
音楽は複数の人と楽しむ為に、共通にしなければなりません。
楽器を使用したり「チューニング」をする事です。
例えば、オーケストラが演奏する前に、オーボエの基準音♪A(ラ)にて、
コンサートマスター(第一バイオリン主席奏者)がチューニングした後、
団員各メンバーに受け渡す行為などが判りやすいですネ・・・。

ところで、♪A(ラ)の音(和名ではイロハの「イ」音)を何故基準音とするのか?
時報音「ポッ・ポッ・ポッ・ポーン」最初の三音も440Hzです。(最後の音は880Hz)
一説によれば、「赤ちゃんの産声が世界共通で、その音程だから」なそうだ!!

さて、音程が無限にある前述しましたが、♪A(ラ)の周波数は
一般的には440Hzとされていますが、
実際オーケストラのチューニング
において、その音程は基準としません。理由は色々ありますが、
ちょっと高めの442Hz前後を使用するのが一般的、流行だったりします。

余談ですが、一度チューニングしても時間と共にピッチの狂いが生じてきます。
一般的に、弦楽器は、弦が緩む為、ピッチ(音程)は下がります。
管楽器は、管内部の空気が温まることで、ピッチ(音程)は上がります。
演奏者は、常にピッチの狂いをテクニックで補いつつアンサンブルするのです。

周波数(音程)と波長(弦の長さ、管の長さ)は一定音速において反比例する。
温度が上がれば、音速が増し、周波数は高くなる。
波長〔m〕=音速〔m/s〕÷周波数〔Hz〕
音速〔m/s〕=331.5〔m/s〕+0.61t  t:摂氏温度


次は「音階」の話ですが・・・
これも、前述しました通り、様々な音階があります。
その違いの原因は、国や地域、風土・文化において、築きあげられたものだからです。
現在日本で音楽を論じられる元は、小学校の音楽授業から教えられてもいる、
西洋音楽(音階)ですが、日本古来の伝統音楽では、別の音階、言い方を換えると、
西洋音楽の譜面では表現できない音程等がある訳です。
身近な所では、民謡(沖縄系)などの音階は特徴的で、メロディーを聴くと、
その音階で作られた曲は「沖縄っぽく」感じられます。

さて、馴染みの深い西洋音楽での音階について、掘り下げてみます。
一般的に音階は、純正律音階と平均律音階が存在します。

 「純正律音階」と「平均律音階」 

音階を作るときに、どのような規則性をもたせて音階を作るかと言う点で
純正律と平均律に大別されます。
例えば弦を張り詰めた状態を弾いたとき、ある音程が発生します。
弦を緩めれば音は低くなります。(チューニング行為)
弦をある部分を押さえて弾くと音が高くなります。
真ん中で押さえれば、波長は半分となり、周波数は二倍となりますので、
1オクターブ上の音程が奏でられます。
2/3や3/4の位置ではどうなるでしょうか・・・
純正律音階とは、このような切の良い数字で発生させた音(周波数が割り当てられた時)に
出来る音階です。
純正律音階では、波長・周波数的にすっきり割り当てられている為、
非常に明瞭に聞こえます。
だだし、デメリットとしては、基準になる音から所謂♪ドレミを作ったとすれば、
基準音を変えたとき(調が変わった時)、それぞれ異なった周波数の♪ドレミ
が存在する事となり、ピアノに例えるならば、物凄い数の鍵盤が必要となってくるのです。
弦楽器や管楽器の一部は、楽器自身で、無限に音程が作り出されるので、
テクニックによって、調に合致した純正律音階を奏でる事が可能です。
人声もある意味、無限に音程がとれますので、音程が良い人(音痴ではない人)
は、限りなく純正律音階なのでしょう。
平均律音階とは、前述で言う純正律音階のデメリットを補うべく、
ピアノやギター(フレット型の弦楽器)等に採用されている音階です。
調の変化や他の楽器とのアンサンブルは無難にこなせますが、
純粋な音階や和音(後述)においては、すっきり感では比較されます。
平均律音階における音程と周波数の関係は、
1オクターブを12音で平均分割するので、
基音に対しての周波数は  2の(n/12)乗 となり比率は割り切れません。

余談ですが、1オクターブの「オクターブ」って何でしょう・・・?
「オクト」は8を意味する言葉、例えばオクトパスは足の8本ある蛸。

1オクターブは12音階ですが、それは半音換算。
全音では、8個分(完全8度)なのです。

 人間の耳は結構 「性能」が良い?! 

音に関して、人の耳は、年齢差、個人差はありますが、
以外に誰でも直ぐに判別できる事があります。
1)周波数を聞き分けられる。
→例えば、440Hzと441Hzの音が同時になっていたら、
わずか1Hzの差でも1秒間に1回と言うサイクルのうねり(異音)として感じる。
2)左右の耳で方向感や奥行きを感じる
→例えば5msec程度の発音ズレがあれば、早く聞こえた方向に音源方向を感じる。
3)高性能の周波数フィルターとコンプレッサー/リミッターを持っている。
→例えば、雑音の中でも、集中すれば、会話や音楽を聞き取れる。

要約すると、絶対的な事よりも、相対的な都合に自動調整されていると言える。

 

 「和音」について 

音楽の三要素のひとつでもあるハーモニーを形成するのは、和音である。
音楽を学問として(音大等で)語るとき「和声」は必須ではあるが、
細かい事は抜きにして、ここでは
単純に、人の耳が共通に、「美しく聞こえる和音とは何か」考えてみる。
和音は音階のある2つ以上の音程を重なり合わせたときに状態の事を指すので、
周波数的に重なり合った状態と言う事である。
前述の例で、440Hzと441Hz二つの音程ではあるが、音階ではない。
たとえ音階であったとしても、うねりを感じるのでは、心地よい協和音とは言えない、
不協和音である。
平均律音階においては、オクターブ以外殆ど割り切れない音程同士なので、
協和音は存在しないと言ってしまうと言い過ぎかもしれないが、
明確にする為、純正律音階での和音が如何にすっきりしているかを
ビジュアル化する手段がありましたので紹介します。。
基音になる音と純正律音階での協和音となる周波数二つを
リサージュ波形に描くものです。

 「黄金比」と「白銀比」について 

自然界の美しい比率や芸術において「黄金比」とか「白銀比」を耳にした事があるだろか・・・
「黄金比」は、フィボナッチ数列の収束(限りなく近づく)値として知られており、
自然界の美しいものの様々な場面で発見される。
建造物(ピラミッド、パルティノン神殿)や芸術(ミロのビーナス)の分野でも多く活用されている。
また統計学(検査方法やマーケット相場動向など)にも応用されている。

「白銀比」は自然界と言うより、ある意味、人工的かつ効率を考慮して作り出された、
美率(別名「大和比」)と言えよう。
日本の建築物(法隆寺)等においては、この比率が多く活用されており、
その大元は、大工が寸法を測る道具「さしがね」の角目(裏目)が明らかにしている。
身近なものではコピー用紙・・・Aサイズ、Bサイズ共に、それぞれ半分しても、
規格が一定(比率保持)でサイズダウンするだけ。とても効率的だ!

では、音楽においての「黄金比(フィボナッチ数列)」 「白銀比」なるものを探してみよう・・・
他人のサイトですが参考にさせて頂きます・・・
1) フィボナッチ数列とバルトーク
2) フィボナッチ数列の音楽
3) 黄金比で作曲
4) 白銀比と「ちょいハネ」リズム(調和と比率)

 <三要素@> 「メロディー(旋律音階)」について 

メロディー(旋律音階)とは、西洋音楽で言えば、音符♪(おたまじゃくし)が
音程と長さをもって連続していくものですが、
人の心に共通的に響くメロディーの基本は何か・・・考えてみました。
1) 音楽する人の、人種・生活環境などに密接した音階を使用している。
2) 音楽する人の気分によって、長調、短調だったり調子やパターンがある。
3) 人の気持ちを抑揚させる、基本的なコード進行パターンがある。<参考HP>
長調とは長音階・・・隣り合う音程が → 全全半全全全半
短調とは短音階・・・隣り合う音程が → 全半全全半全全

余談ですが、バイオリン等の弦楽器は、4本の各弦が完全5度で調律しますので、
楽譜にて#または♭が1〜4個付く調に対して、基音となる弦からの指使いが
共通になります。ピアノは白鍵・黒鍵が入り乱れますけど・・・・
相対的な楽器 (自分に向いている?!)なのです。


 
<三要素B> 「ハーモニー (和音)」について 

ギリシャ神話のハルモニア(Hermonia)を語源とするギリシャ語で「一致・連結」を意味する。
和音の進行と配置・組み合わせであり、様々なパターンや手法(転調等)で曲想を演出する。
前述のメロディーと密接に絡み合い、相乗効果をもたらすもの。

>代表的な和音(コード)の種類<
長三和音(M:メジャーコード)
・・・根音:第三音:第五音=4:5:6 (純正律での周波数比率)
短三和音(m:マイナーコード)・・・根音:第三音:第五音=10:12:15 (純正律での周波数比率)
                                 =4:5:6 (純正律での波長比率)
増三和音(aug:オーギュメント)・・・第五音が増5度となり周波数的に整数比率にならず不協和音となる。
減三和音(dim:デミニッシュ)
全三音(トライトーン)・・・増4度または減5度=1:√2 (平均律での周波数比率が「白銀比」)
     ※同音で平均律と純正律との周波数差が1.02%でもっとも多い。(同音として聞こえない)
四和音

 純正律と平均律の「和音」聞き比べ → 参考HP
 コード理論の基礎知識 → 参考HP

何故、マイナーコードや短調は「悲しげ」なのか・・・
短調が日本的メロディーに多く、好まれる傾向なのは・・・
       >情報収集・研究中<

 <三要素A> 「リズム (拍子)」について 

リズムとは拍の規則的な連なり「拍子」であり、地域や文化で特色が現れる。
一般的に最も用いられる拍子としては

二拍子・・・・・マーチ(行進曲)など → 人が二足歩行であるから発生?
三拍子・・・・・メヌエット、ワルツなど → 馬の走りが三拍子(騎馬系民族に由来?)
四拍子・・・・・二拍子を2連(強拍、弱拍、中強拍、弱拍)にしたもの

その他にも、世界の民俗音楽などに、複合拍子や変拍子が存在する。
                 ・・・・例えばブルガリア民族音楽は7拍子が多い。
                                     チャイコフスキー交響曲第六番「悲愴」第二楽章の5拍子は有名。
複合拍子・・・五拍子以上の拍子は基本的に上記拍子2つ以上の連結からなる
変拍子・・・・・拍子が頻繁に変化することを指す。