マリーの 特発(突発)性前庭疾患 

11/27(火)22:30頃
スヤスヤ寝息を立てて気持ちよさそうに寝ていたマリーが
突如全身をバタつかせ寝返り(もんどりうって)周りの物を
蹴散らすほど暴れだした。
変な夢でも見て寝ぼけたのかと思い、近づくと様子が明らかに
普通じゃない!!
足は全て痙攣し、呼吸も苦しそう・・・
見開いた目の眼球は、ぐるぐる回転して見えているのか、いないのか・・・
意識ここにあらず、といった感じ。
本人的には、パニックに陥って、助けを求めて藁でもすがりたい
ような状態だった。
こんな時、飼い主は、「どうした!!、落ち着け!!、しっかりしろ・・・」
と抱きしめ(押さえつけて)励ますしかできないのが、情けない。
5分経っても、治まる気配がないので、これは一大事・・・
という事で、風呂上りで寛いでいた私は、即着替えて、
かみさんは、かかりつけの獣医の病院と携帯に電話した。
どちらも留守電だったが、考えている余裕が無いので、
とにかく車に乗せ、獣医さんの自宅に押しかける事にした。

パニック状態で暴れる大型犬を運ぶのは、今回改めて大変だと思った。
通常、あるいはおとなしく寝ている大型犬を男手ひとりで運ぶ事は
自信があったが、今回はどうにもならなかった・・・・
結局、毛布で暴れる大型犬を簀巻きにして、両端を地張り持って
2人かがりでようやく、車の後部座席に乗せた。
乗せた後も暴れるので、自分が抱きしめて(押さえ込んで)
上さんが運転した。ノルテは助手席に飛び乗った。

22:50
かかりつけ獣医さんの自宅に到着、
呼び鈴を押して、応対に出られた家族の方に事情を伝えると、
担当獣医さんが出てこられた。
寛いでいたご様子、もう寝る体勢?
後で聞くと、明日早朝から2泊3日で、近所の獣医仲間と
慰安旅行に行くから早寝しようとしていたとの話・・・
ってことは、明日は、近所の獣医は休業が多かったのと・・・
でも、かかりつけの医院は、別の通い獣医さんが留守担当とのことで、
休業にはならないとの事でした。

さて、後部座席のマリーを見た獣医さん、
その症状を把握した感じで、「医院を開けて、其方で措置しますから・・・」
と言って、着替えに家の中へ・・・
自分達は一足先に、車で5分程の医院の入口まで移動した。
まもなく、獣医さん到着、医院のセキュリティー解除したり、
措置室の準備を整えてくれた。

23:00
心配そうなノルテを車中に残し、マリーを2人かがりで措置室に運び込む。
診察台に乗せてもフラフラするので、終始自分の支えを必要とした。
注射の準備が整い、腰に1本(ステロイド系)、
そのあと、さらに別のを2本・・・

23:15
少し落ち着きを取り戻してきた。
激しい痙攣は治まり、全身が振るえ程度・・・
目玉のぐるぐる回転は、少しゆっくりになった感じ。
本人もパニックの峠は越えた様子・・・

それを証拠に、こんな状況下なのに、急に鼻をクンクンならし、
いつも措置の後、帰り際にもらうお菓子の保管してある棚のほうに
身をせり出した。
それを見ていた、私たちと獣医さんも、その瞬間、いつものマリーが
戻ってきたと実感した・・・
食いしん坊も、健康のバロメータです!!

今回の「突発性前庭疾患」についての説明を受け、
以後の対応についてアドバイスをもらう。
明日、開院一番に日帰り入院の予定で再来を打ち合わせて
自宅に戻ることにする。
再び後部座席に乗せると、ノルテは助手席から後ろに身を乗り出して、
マリーの体を嘗め回した・・・

23:40
自宅に到着。
自力では歩けないが、暴れる程ではなくなったので、
簀巻きではなく、担架程度の感じで家の中へ運べた。
横に寝かしたが、まだ震えは小刻みにとまらず、
暖かく布団で包んで、リラックスさせるようした。

ところでノルテは、お姉ちゃんが発作を起こしてから、
終始心配そうに、張り付いていた。(病院に行く際も)
動物は、健康状態の異常に関しては非常に敏感である。
自分が怪我して痛い思いをしている時はもちろん、
体調が悪いときも、直ぐに気づいてくれる。

24:00
ノルテは、落ち着きを取り戻しつつあるマリーに
そっと寄り添って眠りに付いた。

25:00
獣医さんが話していた通り、薬の効果もあり2時間ほどで
マリーも落ち着いて、眠りに付いた。

11/28(水)4:00頃
寝ていたマリーは自力で起き上がり、水を汲んであるところまで
歩いて行き、水を飲んで、また戻ってきて再び眠りに付いた。

8:00過ぎ
寝ていたマリーも自然に目が覚め、立上がって歩けるようになった。
食事は控えるように言われていたので、水だけ飲ませて、

8:45
今週はラッキーなことに、仕事は遅番(午後出勤)なので、
自分がマリーを病院に連れて(自力で車に乗車)行った。
付き添いは、ノルテ・・・
医院に到着し、大小の用足しを済ませて、開院一番に措置室へ。
留守役の獣医さんも、時々見かける方で、昨晩の引継ぎは
受けていて、今朝の状態を診察の上、預かってもらう。

18:00
日帰り入院(1日目)から、上さんがマリーを引き取ってくる。
時間をゆっくりとかけて、点滴(栄養剤、薬)を措置してもらい、
ほぼ何時もの健康に近い状態まで回復した様子。
食事も普通に取れた様子。

11/29(木)
日帰り入院2日目(措置は1日目と同様)
昨日実施した、血液検査結果によれば、
血液学的には、異常な因子は確認されなかった。
再発が起きるようなら、脳内に異常(血栓や腫瘍)が
あることも稀?にあるとの事。(MRI検査必要)
仮にあったとしても、手術で全身麻酔は、年齢的に
リスクが高すぎるとの判断になる・・・

突発的(病的ではない)な例も多いとの話に期待し、
暫く経過をみる事にする。

11/30(金)
日帰り入院3日目(措置は1日目と同様)
3日分の薬をもらう。
ステロイド系の薬は、強いので、急に抜くと良くないとの事で、
投薬にて、減らしていく為。

12/1(土)
投薬に切り替えて1日目。
健康状態は、ぼぼ通常のようにも見受けられるが、
時々震えが止まらない。
単に寒いのか・・・体温が下がり気味なのか?
それとも、薬の副作用??

12/2(日)AM
12月とは思えないポカポカ陽気の日中、
紅葉ピークのいつもの公園散歩に出かける。
なじみの方々に色々と励ましを頂き、ありがたく思う。
(通い入院中は、ノルテ単独散歩をしていて、事情を話していた為)

12/3(月)
薬も今日で無くなるので、明日は医院に経過診察に出かけよう!


12/4(火)〜
経過は良好!投薬の必要も無くなる。

加齢による心臓肥大が聴診器にて感じられるので、
心臓負担を和らげる、血管の流れを促進させる薬を飲ませ始めることにする。

その薬の効果なのか・・・発作前よりかえって元気になったみたい?!