共生・共存活動 D 

 事例8 > 

日曜 (2009/12/20) 夕方いつもの公園へ相棒つれて・・・
クリスマス直前週末とあって、ショップ側の駐車場は満車にて、
公園本来の反対側駐車スペースに駐車した。
いつもの広場へは、野球場の周囲を半周大きく廻る必要があるが
のんびり、いつも通りフリー(ノーリード)の相棒を連れて歩きだす。

ちょうど公園にやってきた友達のK君と飼い主さんに挨拶したノルテは、
そのまま先行して前を進む。
マリーは本日2回目の散歩でもあり、可也のんびりスローペース・・・
ノルテに 「もうちょっとゆっくり!!」 などと声をかけつつ、歩幅はマリーに極力あわせる・・・
ふっとノルテをみると、急に引き返してきて自分とマリーの前を素通り・・・
後ろから近づいてくる、イエローラブ連れの中高年男性に近づいて行った。
見たことがない飼い主さんだ・・・

しばし待っていて、私の近くを通りかかる(ノルテもついてきている)その男性に
私も挨拶しようかと思っていた矢先、相手から
ノーリードについて意見された・・・
せっかく挨拶してコミュニケーションはかろうとしていたのに・・・
自分の言いたいことだけ言って素通りしそうだったので、
慌てて付いて歩き始め、話しかけた。

「ちゃんと繋いで、マナーを守りなさい・・・」
立ち止まる気はなさそうです・・・
自分の主張を一方的に上から目線で言い切って・・・
私は、そのような態度が嫌いです。人として無礼です。
話すつもりがないのなら、最初から何も言わずに素通りすれば
良いこと・・・迷惑をかけていた訳でもなし・・・
「なんで、繋がなければいならいのですか?」 私のお決まり逆質問。
「あなた、自分の犬を100%制御できるの?
咬みついたり、何かあった時責任とれるの・・・?」
これも、よく言われることです。
私は、いつも答えます・・・「努力して95%ぐらいの自信はあります。
(100%なんて、世の中に殆ど存在しません)・・・」
「何か起きた時、出来る限りの範囲で責任はとります。
しかし、それは繋いでいる・繋いでいないとは全く関係ありません。」
(相棒は人を咬むことを出来ないように躾けているのは言うまでもない)
この方は、危険をカバーするために繋いでいるのでしょうか?
先日公園散歩中耳にした、小学生姉妹の姉が、妹に教えていた言葉が思い出されます。
「繋いでいない犬は、安全だからね・・・」

「繋がないことが、いけないとか、自分意見が全て正しいと思われているのなら
大間違いですよ!! それにラブの飼い主に意見されるのは初めてです・・・」
「私はノーリードが良いこと思ってやっているのです・・・マナーなのです。」
「まだ、そんな考え方をする人がいるんだな」と失笑をうけた・・・・
引きとめてしっかりお話した上で、此方の意見を理解してほしい、たとえ同意・共感が得られなくでも・・・
それが、今後お互いの関係を築く一歩であるからと毎度思う私ですが、
さらに、急ぎ足で立ち去ろうとする男性・・・
マリーは、歩調に追いつけず既に30mは遅れをとっている。(友達K君と飼い主さんが傍にいてくてはいるが・・・)
「すみません、連れは年よりなもので付いてこれません。その先(広場)で待っていて下さい。
話し途中なのですから、逃げないで下さいね!!」
ダッシュでマリーの元に引き返し、引き綱をつけて、無理やり通常の3倍速で歩かせて
追いつこうとした。マリーは首が痛く苦しそう・・・(すまない!!)
広場に辿り着いた。ノルテは先ほどの男性に途中まで付きつ離れずしていたが、
約束の場所まで行くと、ボーとたたずんで、遠くに過ぎ去る男性とラブの方をみていた。

「ちぇっ逃げられた・・・不完全燃焼だ!!」 と思う私・・・
まあ、ここまでは似たような経験があるので、さほど気にならないが、
そのあと、K君飼い主さんに言われて、ドーンと脳裏で音がするが如く落ち込む事となった。

「今のSちゃんと、ご主人よ!!」 ・・・引き綱デザインでSちゃんだと確信していたみたいです。
滅多に公園に来ることが無い、会う機会が無いご主人だそうです。
Sちゃんと言えば、この2年ほどは殆ど合わなくなってしまったラブで、
5年程前は、高校生の息子さんがサーカーをドリブルしながら頻繁にグランドで
Sちゃんをフリーにして遊ばせていました。
その姿は、13,4年前の私とマリーに良く似ている
勿論犬同士はお仲間で、マリー・ノルテとも一緒に遊んでいた・・・
息子さんが大学生になり、地元を離れてからは、時折奥さんが公園に連れてきていた。
奥さんの散歩スタイルは、私と同様に殆どノーリード派です。(気が合います・・・)

後で、冷静に思い起こせば、切欠を作ったノルテとしては、懐かしい友達に真っ先に近づき
挨拶したのでしょう。自分勝手に見知らぬ犬や人に近づく事は、遠の昔に卒業しています。
相手のSちゃんも当然判っていたでしょうが、人に話しかける事も出来ず、
ノルテにも 「今日は一緒に遊ぶ状況じゃないの・・・」 とでも返していたのでしょう!!

人(特に予測で利害関係や正義を第一に主張する大人)は愚かです・・・

私は、飼い主が違うだけで、良く知っているはずのお友達だと判らなかった、
他犬を見極める自分の目の不甲斐なさに落ち込みました。
以前、近所で見知らぬ小学生に 「マリー!!」 と何度か突然声を掛けられたことがありました。
マリーであること確実に知っていた訳で、きっとカミさんが平日散歩の際
交流があったのだと推測されます。子供の目は純粋なんですね・・・

それにしても、Sちゃん、よくグレず、ストレス溜めず?! 良い子になりましたね・・・
愛情の注ぎ方、犬に向き合う姿勢は、人それぞれですが、
同じ家族のなかで、こうも両極端な飼い主共存環境で平気で生きていられるのは、
流石ラブ魂だと改めて感心しました。
それから、ご主人から失笑をうけた 「まだ、そんな考え方をする人がいるんだな」 は
思い出すと、大笑いです。

状況(身近〜大勢)判断が出来る、真理・道理を見失なわない、
矛盾なき信念を持った生き方をしたいものです。


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